横浜開港

横浜フォント「濱明朝体 (仮称)」の試作を公開。

開港150周年を機に取り組んでいる横浜フォント「濱明朝体(仮称)」の試作を公開します。フィールドワークを通じて得られた横浜のイメージや市民参加による横浜市のブランディング事業で出された2000以上のキーワードを参考に「おしゃれな街」「歴史とともに港がある」「伝統と新しいものの共存」といったキーワードを抽出しました。漢字の試作を作成するにあたり、具体的なモチーフとして横画には港を往来するフェリーを、縦画には海上から望む建築群をイメージし、コントラストの高い明朝体で表現しました。

フィールドワーク

横浜フォントプロジェクトを開始するにあたり、フィールドワークを行いました。写真は2009年1月18日のフィールドワークの様子です。横浜駅周辺からみなとみらいエリアを中心に廻りました。

キーワードの抽出

横浜市のブランディング事業に市民ボランティアとして参加しました。2009年5月9日に行われたワールドカフェという手法を用いて市民の方から2000以上のキーワードが寄せられました。それらのキーワードを11月にまとめ、「おしゃれな町」「歴史とともに港がある」「伝統と新しいものの共存」などのキーワードを抽出しました。

横浜—港—フェリー—横画

横画には横浜の代表的な船である氷川丸を参考にアウトラインを起こしました。1930年の竣工から約30年わたり太平洋で活躍し、今年で80年を迎えます。写真は山下公園に係留されている氷川丸です。

建築群—縦画

縦画には海上から望む建築群をイメージし、横画と比べてどっしりとした太さを持たせました。写真は対岸から見るみなとみらいエリアの建築群です。

欧文

漢字との調和を考慮して水平線と垂直線のコントラストの高いモダンローマン体で表現しました。細部には横浜の港を連想させる風にはためく旗や錨をイメージしました。錨をモチーフに作成した「C」は印刷人として18世紀中頃から19世紀にかけて活躍したピエール・ディドの残した活字を元にしています。写真上は横浜トリエンナーレ2005会場で風にはためく小旗です。写真下は汽車道脇に設置されている錨のモニュメントです。

試作文字

横浜市にゆかりのある地名などを試作文字として作成しました。

細部の検討

細部についても様々な視点で検討しています。Aは基本的な明朝体のスタイル、Bは錨の雰囲気を強調したスタイル、Cは欧文の細部に漢字を合わせたスタイルです。

今後、漢字細部の検討や欧文の試作文字の追加に加え、平仮名や片仮名の試作を順次進めていく予定です。また、横浜フォントならではファミリー展開についても検討しています。経過については当サイトにて改めてお知らせする予定です。どうぞ、ご期待下さい。(2010年6月2日)

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